
こんにちは。
日本のすばらしさを届けたいAlisaです。
前回のブログでは、煎茶やほうじ茶など、日本茶の個性豊かな「種類と特徴」についてお話ししました。
実はすべて同じ葉っぱからできているという事実に、驚かれた方も多かったのではないでしょうか。
お茶の種類を知ると、次に知りたくなるのが「じゃあ、どうやって淹れたら一番おいしいの?」ということですよね。
「お茶を淹れるのって、何だか難しそう」
「温度や時間をきっちり測らないといけないの?」
そう身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなに難しく考える必要はありません。
先人たちが何百年もかけて繋いできてくれたお茶の淹れ方には、理にかなった「基本」があるんです。
バタバタと過ぎていく日々の中で、私が救われた
「ホッと一息、癒しの時間」
今回は、毎日の暮らしで大活躍する日常のお茶(煎茶・深蒸し茶・ほうじ茶・玄米茶・番茶)の淹れ方をご紹介します。
今日からすぐ使えますよ!
おいしいお茶を淹れるために、絶対にハズせない「3つの要素」
日本茶を急須でおいしく淹れるためのポイントは、実は驚くほどシンプル。
「お湯の温度」
「茶葉の量」
「蒸らす時間」
の3つです。
なかでも、仕上がりの味を180度変えてしまうのが「お湯の温度」です。
お茶の「旨み・甘み」成分は低い温度でじっくり溶け出しますが、「苦味・渋み」成分は高い温度(80℃以上)で溶け出す性質があります。
つまり、沸騰したての熱湯をそのまま急須に注いでしまうと、お茶の繊細な「甘み」が「渋み」に隠れてしまうのです。
それはもったいない!
「お湯を少し冷ましてから、急須へ注ぐ」
このひと手間だけで、お茶は驚くほどまろやかでやさしい味になります。
やってみると、その違いにきっとびっくりするはずです。
覚えておきたい、お茶の表情を変える「温度」の秘密
お茶を淹れるとき、最も味を左右するのが「お湯の温度」だとお伝えしましたが、もう少し詳しく見ていきましょう。
- 低い温度(50℃〜70℃):
カフェインや渋みが出にくく、お茶の「旨み・甘み(アミノ酸)」がゆっくりと引き出されます。
- 高い温度(80℃〜熱湯):
お茶のキリッとした「苦味(カフェイン)」や「渋み(カテキン)」、そしてほうじ茶などの「香ばしい香り」が一気に引き立ちます。
煎茶や深蒸し茶などはカフェインやカテキンが多く含まれているため、高い温度で抽出すると、苦味や渋みが強く出てしまいます。
一方、ほうじ茶・玄米茶・番茶は、煎茶などに比べるとカフェインやカテキンが少なく、高い温度で抽出しても苦味や渋みが強くなりません。
さらに香ばしさの成分であるピラジンは熱湯で淹れることで際立つのです。
「なぜ煎茶などは少し冷ましたお湯で淹れ、ほうじ茶などは熱湯でサッと淹れるのか」
その理由は、こんな性質を先人たちがちゃんと知り尽くしていたから。
すごいですよね!
こんな使い分けも、ぜひ楽しんでみてください。
- ちょっと心を落ち着かせたい朝は、少し低めの温度でまろやかな煎茶を淹れてみる。
- 食後にすっきりしたい時は、熱湯で香ばしいほうじ茶を淹れてみる。
温度一つで、お茶は驚くほどやさしく豊かな表情を見せてくれます。
今日からできる、日常のお茶のおいしい淹れ方
それでは、暮らしに身近なお茶たちの特徴に合わせた、具体的な淹れ方を見ていきましょう。
※ここに記載した淹れ方は、あくまでも「基本的な淹れ方」です。
お茶によっておいしい淹れ方は多少異なりますし、個人のお好みにもよりますので、茶葉のパッケージに「おいしい淹れ方」の記載がある場合はまずはそちらに沿って淹れてみることをおすすめします。
パッケージの指示はそのお茶のためにある、大切なガイドですから。
1. 普通煎茶(ふつうせんちゃ)
※普通煎茶とは一般的にいう緑茶のことです。

<2人分のお茶を淹れる場合>
- 茶葉の量:ティースプーン2杯(約4g)
- お湯の量:湯呑み2杯分(約160g)
- お湯の温度:70〜80℃(湯呑みに1回移す)
- 蒸らす時間:約1分

沸騰させたお湯を適温に下げるため、まずは人数分の湯呑みに注ぎます。
(お湯は別の器に移し替えるたびに、温度が約5〜10℃下がります)
一度沸騰してからカルキを飛ばすため3〜4分グラグラさせて、火を止めてグラグラが落ち着いた頃、90〜95度でした。
湯呑みにお湯を入れると、80〜85度になり、茶葉を用意したりしてると、すぐに70〜80度の適温になります。
一度測ってみるとお分かりいただけると思いますが、お湯ってわりとどんどん温度が下がります。
一度湯呑みに注ぐだけで自然に適温になり、湯呑みも温まって一石二鳥なのです。

急須に茶葉を入れ、適温に冷ましたお湯を注いだら、急須を揺らさずに1分静かに待ちましょう。
つい急須をぐるぐる回してしまいそうになりますが(笑)、余計な渋みが出てしまいますので、ここはじっと我慢です。

湯呑みに注ぐときは、少しずつ順番に注ぐ「廻し注ぎ(まわしつぎ)」をして、旨みが凝縮された「最後の一滴(ゴールデンドロップ)」までしっかり絞りきります。

注ぎ終わったら2煎目の準備として、茶葉が蒸れないように急須のフタを少しずらして湯気を逃がしておきます。

2煎目を淹れる場合は、すでに茶葉が開いているので、蒸らし時間は30秒ほどでOKです。
茶葉の成分はほとんどが2煎で出し切ってしまいますが、私は家で飲む分には3煎目までしっかりいただきます😋
(もったいない精神は大事です!)
2. 深蒸し茶(ふかむしちゃ)

<2人分のお茶を淹れる場合>
- 茶葉の量:ティースプーン2杯(約4g)
- お湯の量:湯呑み2杯分(約160g)
- お湯の温度:70〜80℃(湯呑みに1回移す)
- 蒸らす時間:約30〜40秒

淹れ方の基本は普通煎茶と同じですが、深蒸し茶は作る工程で長く蒸されているため、茶葉が細かくて成分が溶け出しやすいのが特徴です。
そのため、お湯を注いでからの待ち時間は「30〜40秒」と短めでOK!
網目の細かい急須を使うと、きれいな濃い緑色のお茶がスムーズに注げます。
渋みが少なく、濃厚なコクとまろやかさを楽しみたいときにぴったりです。
忙しい朝でもサッと淹れられるのが、またうれしいところ。
3. ほうじ茶・玄米茶・番茶






<2人分のお茶を淹れる場合>
- 茶葉の量:ティースプーン2杯(約4g)
- お湯の量:湯呑み2杯分(約160g)
- お湯の温度:95〜100℃(沸きたての熱湯)
- 蒸らす時間:約30秒
香ばしさを楽しむほうじ茶や玄米茶、成長した葉や茎を使う番茶は、沸きたての熱湯をダイレクトに注ぎます。
熱湯を淹れて、蒸らし時間は30秒。
ほうじ茶の香ばしいリラックス成分(ピラジン)や、玄米のお米の香りが一気に引き立ちます。
お湯を注いだ瞬間から、ふわっとほっこりいい香り!
家中がまるで和カフェのような空間になります。
また、この3つのお茶はどれもカフェインが少なくてお腹やお子様にやさしいのもうれしいポイント。
苦味が少なくすっきりしているので、多めに淹れて大きめの湯呑みやカップでたっぷりいただくのもおすすめです。
クイック確認用・温度と時間の目安表
日常のお茶5種類の「温度と時間」を分かりやすく一覧にまとめました。迷ったときはここをチェックしてみてくださいね。
| お茶の種類 | お湯の温度の目安 | 待つ時間の目安 | 淹れ方のワンポイント |
| 普通煎茶 | 70〜80℃ | 約1分 | 湯呑みでお湯を1回冷ましてから急須へ。最後の一滴まで絞りきる。 |
| 深蒸し茶 | 70〜80℃ | 約30〜40秒 | 淹れ方は煎茶と同じ。成分が出やすいので待つ時間は短めでOK。 |
| ほうじ茶 | 95〜100℃ | 約30秒 | 沸きたての熱湯を一気に注いで、香ばしい香りを立ち立たせる。 |
| 玄米茶 | 95〜100℃ | 約30秒 | 熱湯でサッと淹れる。お部屋が一瞬で和カフェのような空間に。 |
| 番茶 | 95〜100℃ | 約30秒 | カフェインが少なくお腹にやさしい。熱湯でたっぷり淹れてゴクゴク。 |
おわりに:お湯が冷めるのを待つ、豊かな余白
「お湯を一度湯呑みに移して、少し待つ」
「急須に蓋をして、じっと30秒待つ」
言葉にするとこれだけのことですが、スマホの画面から目を離し、湯気を見つめながらお茶がおいしくなるのを待つ時間は、慌ただしい現代の暮らしの中で、何より贅沢な「心の余白」になります。
手間を楽しむ。
自然の恵みを丁寧にいただく。
何百年も日本人が大切にしてきたこの習慣は、バタバタと過ぎる日常にちょっと疲れてしまった私たちの心と体を整える、一番身近なインナーケアなのかもしれません。
「10分」あったら、ぜひお気に入りのお茶を淹れてみてください🍵
ホッと心が満たされる。そんな心地よい癒しの時間を、ぜひお家で味わってみてくださいね。
