日常を忘れる一服を。茶室「泗翠庵」(しすいあん)で楽しむ気軽な抹茶体験

四日市 泗翠庵のお抹茶 和菓子 お点前

日々の暮らしの中で、「ほっと一息リフレッシュしたいな」と感じる瞬間はありませんか? 

特別な道具がなくても、作法を知らなくても、気楽においしいお抹茶をいただいてくつろげる。

そんな「気負わない和の暮らし」を体感できる場所が、三重県四日市市にあります。

今回は、近鉄四日市駅からほど近い場所にある茶室「泗翠庵(しすいあん)」を訪れた際の体験をお届けします。

目次

都会のオアシス、鵜の森公園の中に佇む「泗翠庵」。駐車場はある?

近鉄四日市駅西口から南西へ歩いてわずか5分。

にぎやかな駅前の喧騒を抜けると、緑豊かな「鵜の森(うのもり)公園」が見えてきます。

その公園の一角に、ひっそりと佇んでいるのが茶室「泗翠庵」です。

四日市 泗翠庵のお抹茶と和菓子

駅近という好立地ながら、一歩足を踏み入れると空気の流れがゆっくりと感じられる、まさに都会のオアシスのような場所です。

お車の方も、泗翠庵専用の無料駐車場が鵜の森公園併設(鵜の森神社の隣り)で7台分用意されているので安心です。

四日市 泗翠庵の駐車場
泗翠庵用の駐車場は左の奥の方にあります。
四日市 泗翠庵の駐車場
駐車可能スペースには立札が立っています

無料駐車場がいっぱいだった場合でも、道を挟んだ向かい側にコインパーキングがあります👌

【ご注意】現在の入り口について

現在(2026年3月時点)、公園内は芝生の養生中で、あちこちにロープが張られています。

そのため、初めて行く方は「どこから入ればいいの?」と少し迷ってしまうかもしれません。 

建物の南東の角に泗翠庵の入り口はあります。

実は私も1周回ってやっと入り口を見つけることができました。

四日市 泗翠庵の地図
近鉄四日市駅西口から徒歩5分
四日市 泗翠庵の地図

550円で味わう、贅沢な「立礼席」のひととき

四日市 泗翠庵 立礼席の外観
立礼席の建物外観
四日市 泗翠庵 立礼席の室内
立礼席の室内

「茶室」と聞くと、正座をして、作法があって……と身構えてしまう方も多いかもしれません。

でも、泗翠庵には「立礼席(りゅうれいせき)」用のお部屋があり、イスとテーブルで、普段着のまま、誰でも気軽に一服を楽しむことができます。

驚くべきはそのお値段。

季節の和菓子とお抹茶のセットが、なんと550円

「初めてなのですが…」と恐る恐る中に入ると、着物をビシッと、でも軽やかに着こなした気さくな店員さんが「誰でも最初は初めてやでな〜」と笑顔で迎えてくれました。

正直に伝えたい、泗翠庵の「おもてなし」の形

四日市 泗翠庵 立礼席の室内 掛け軸 お花
お雛様の掛け軸や、お花も素敵です。暖簾(のれん)の奥でお抹茶を点ててくださいます。

ここで一つ、これから行く方にお伝えしておきたいことがあります。 

一般的な「茶道体験」では、目の前でお点前(おてまえ:作法にのっとってお抹茶を点ててくださる)を見せてくれることが多いですが、泗翠庵の立礼席は少し違います。

お抹茶は奥のキッチンで点ててから、席まで運んでくださるスタイルです。 

最初は「目の前で見られないのは少し残念かな?」と思いましたが、実際に座ってみると、むしろそれが心地よいことに気づきました。

お作法などのプレッシャーもなく、会話を楽しんだり、自分のペースで待ち時間を過ごせるからです。

「本格的な作法を体験したい」という方には物足りないかもしれませんが、「お茶を気軽に楽しみたい」という方には、この上なく優しい仕組みだと感じました。

※「本格的なお点前を見たい」という方は茶室でお点前をいただける日もあるようなので、正確なお日にちについては直接お問い合わせください。

こちらの公式サイトにイベント情報やアクセス情報など載っています。

泗翠庵公式サイト https://yonbun.com/shisuian/

可愛い和菓子と、店員さんに教わった「濃茶・薄茶」の秘密

四日市 泗翠庵のお抹茶と和菓子
四日市 泗翠庵のお抹茶と和菓子

まず運ばれてきたのは、季節感あふれる可愛らしいお菓子。

本日の和菓子は「桃の花」という名前で、練り切りにこし餡の入ったお上品な味でした。

「春が来ましたよ」と自然のお便りをいただいたような、温かな気持ちになります。

そして、趣のある器に点てられた、鮮やかな緑のお抹茶。

お菓子を一口いただいてから、温かいお抹茶をいただく。

確かに苦味はあるけれど、染み渡るおいしさ。

この味を心で味わえる、「日本人でよかった」と思える瞬間でした。

ここで店員さんが、お茶に関する面白いお話をしてくださいました。

皆さんは「濃茶(こいちゃ)」と「薄茶(うすちゃ)」の違いをご存知でしょうか?

・薄茶

私たちが一般的にイメージするお抹茶。

少し泡立ちがあり、適度な苦味と泡立ちが特徴。

・濃茶

薄茶よりもずっと多くのお抹茶を使い、少なめのお湯で「練る」ように作ります。

実は薄茶より甘みが強く、高級な茶葉が使われます。

意外なことに濃茶の方が甘みが強いそうで、上質な茶葉が使われるためお値段も高めなのだそう。

一つの器を数人で回し飲みするのが伝統的なスタイルです。

「濃いから苦そう」と思い込んでいた私にとって、濃茶の方が甘いというお話は新鮮な驚きでした。

こうした何気ない学びがあるのも、泗翠庵の魅力です。

萬古焼の器で楽しむ、季節のイベントと体験講座

四日市 泗翠庵のチラシ イベント
画像は公式HPよりお借りしました

四日市といえば「萬古焼(ばんこやき)」の産地としても有名です。

泗翠庵では、2月と8月の年に2回、「自分の好きな萬古焼の器を選んでお抹茶をいただける」というイベントが開催されています。

ずらりと並んだ器の中から、「今日はこの子の気分」と直感で選ぶ。

自分で選んだ器でいただくお抹茶は、また格別ではないでしょうか?

また、泗翠庵では「文化伝承の場」として、以下のような様々な講座も開かれています。

  • 学生のための茶道入門
  • おとなのための茶道入門
  • 煎茶道体験
  • おとなの陶芸体験(抹茶碗づくり)

 etc…

店員さんの気さくな雰囲気やお抹茶のおいしさに触れ、「ぜひ他のイベントにも参加してみたい!」と思いました。

終わりに

泗翠庵でのひとときは、まさに「気負わず、無理なく、心地よい」和の姿そのものでした。

550円と少しの時間があれば、誰でも心を整えることができる。 

そんな素敵な場所が身近にあることを、一人でも多くの方に気付いていただけたらうれしいです。

泗翠庵の立礼席は全く身構える必要がなく、喫茶店やカフェにふらっと入ってお茶するような感覚で立ち寄れます。

「こんなお店がもっと増えたらいいのにな」と思いました。

皆さんも四日市にお越しの際は、ぜひ鵜の森公園の緑を抜けて、泗翠庵を訪れてみてください。

きっと、帰り道には心が少しだけ軽くなっているはずです。

【泗翠庵(しすいあん) 店舗情報】

住所三重県四日市市鵜の森一丁目13-17(鵜の森公園内)
電話059-352- 4960
アクセス近鉄四日市駅西口から徒歩約5分
駐車場鵜の森公園内に無料専用駐車場あり(7台分)
料金呈茶(一服)550円
公式サイトhttps://yonbun.com/shisuian/
Facebookhttps://www.facebook.com/shisuian/
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